こんにちは!リーマンサットローバーチーム広報の細田佳江です。
緊急事態宣言が明けても、まだ自粛が続く中、ローバーチームはオンラインと少人数でのオフラインミーティングを重ねています。
3月には、リーマンサットの他グループの放射線試験に便乗させていただきました。
放射線試験に行ってきました!!
今回、ESP32-CAM(ESPカメラモジュール)で撮影ができるのかを試験しました。
放射線量はAstrobotic社(ローバーの移送から着陸までを担うアメリカの委託会社)のユーザーズガイドを参考に、日数などから計算しました。
通信用にパソコンを持ち込みました。放射線が当たらないように鉛のブロックで防いでいます。
のちに、とあるミスが発覚。
なんと、ESP32-CAMに放射線を当てすぎた!
中心から遠ざかるほど放射線濃度は薄まります。
ESP32-CAMを計算より中心の近くに置いてしまったため、想定していたより10倍以上の放射線に曝露してしまいました。
こちらは、放射線を当てる前のESP32-CAM取得画像。
当てた後がこちらです。
ESP32-CAMの取得画像にノイズが発生していました。
写真左のグレー部分は画像の欠損で、画面右はノイズです。
放射線照射終了後は元の画像と同様に戻っていました。
途中、こんな色にも変わったり。
どうやら色のチャンネルが放射線が通ることにより抜けてしまったようです。
Photoshopでグリーンを抜いて再現。
月ではおそらくアルミで覆うなど何かしら対策が必要なようです。次の機会があればそのあたりも検証してみたいと思います。
ローバー機体も着々と新しいものができています。
北海道で開かれるスペースプローブコンテストに今年も参加したく、新しい形を模索中です。
タイヤのモーター軸に落下と車重の力がかからないよう、車輪を中心に寄せました。
モーターは前回の伊豆大島実験と同様、ブラシレスモーターを使用しました。
まだまだ改善が必要ですが、北海道のスペースプローブコンテスト、月面走行に向けて活動中のローバーチーム進捗報告でした!
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あなたも一緒に、ローバー開発してみませんか?
リーマンサットメンバーの活動を下記にまとめました。ぜひご覧ください!
【この記事を書いたメンバー】
技術部 ローバーチーム広報
細田 佳江(ほそだ よしえ)
カポエイラと宇宙が好きな管理栄養士です。宇宙でサウージするのが夢です!