こんにちは、RSP-02広報のくろすです。
今回は開発日常編ということで、リーマンサットの開発スペースにお邪魔してきました。
この日はRSP-02電源系の作業日。
衛星が動くのに欠かせない電力を司る電源系メンバーが作業をしている様子をお届けします!
また、私自身リーマンサットの開発スペース初上陸ということで、直接作業の様子を見てたくさんの知らなかった事・新しい事に触れることができ、とても楽しかったです◎
いろいろ教えてもらいました
そもそも「系」とは
この記事では、二つの意味で「系」という言葉を使っています。
①何らかの機能を持つ仕組みのこと。
②衛星開発プロジェクトを行うために、機能や役割ごとに技術部内で分かれているグループのこと。
ちなみに、電源系の他に地上局系や姿勢制御系などがあります。
電源系とは
前述の定義に従うと、電源系とは…
①衛星の電力の確保・蓄電・供給および電力収支の管理を行うシステム
②上記システムの開発を担当しているグループ
です!
この日は電源系のメンバー3名、その他のチームのメンバー3名が、開発スペースに集まり各々作業を行いました。
本日の作業内容
電源系基板が各系からの供給電力要求を満たしているかどうかを調べるテストを実施しました。
今回は各系の基板とは繋がず、各系を模擬した負荷を用いて各系が必要とする電力を供給できるかどうかを確認すると共に、電系内のどこで、どれくらいの電力が消費されているのかを大まかに確認しました。
電源系の重要性〜電源系は衛星の命の素
電源系の使命は衛星を運用し、ミッションを遂行するために必要な電力を確保して搭載機器に供給することです。具体的には下記機能を果たします。
・衛星に太陽が当たっている間には太陽電池の発電により電力を確保する
・確保した電力を衛星に搭載されている機器に供給する
・確保した電力の一部を衛星が地球の陰に入っている間に必要となる電力をバッテリーに充電しておく
電源系がないと、衛星に電力が供給されず、子衛星を放出して人工星座を作ることができなくなります。それどころか、衛星を打ち上げた後に地上局との通信ができず、打ち上げに成功したのかどうかさえ分からなくなってしまいます。
右から、衛星の心臓である電源系基板(P)、子衛星放出を担うミッション系基板(M)、衛星の脳であるコマンド・データ処理系基板(C)
電源システムの開発において特に重要なポイントとなるのが「他の機器で消費される電力に対して、太陽電池から得られる電力が足りているか」です。それを調節できるように基板と太陽電池を設計します。
そして今回のように実験装置や測定器を用いて電力の消費状況を把握し、消費しすぎている部分を改善します。
~~開発こばなし 基板の色が緑の理由~~
リーマンサットの基板は、綺麗なブルーのものもありますが、インターネットでよく見る基板の色は緑です。
初心者のくろすにはなぜ基板の色が緑なのかわかりませんでした。
そこで電源系リーダーに「基板の色がなぜ緑なのか」を聞いてみました!
「緑の方が他の色に比べて目に優しく、基板にプリントされた配線が見やすいため目視での検査がしやすいから」
だそうです👀
リアルスペースでの開発のあとは、、、
夜のスケジュールが空いているメンバーで、もんじゃとお好み焼きを食べに行きました◎
お好み焼き作りのプロであるハードウェア担当、もんじゃ作りの仕事が丁寧すぎる電源系リーダー、リーマンサットのCBO(最高ビール責任者)と、RSP-02チームで大活躍しているメンバーに囲まれて色々な話を聞きながら美味しいごはんを食べることができ、とても幸せでした。完
あとがき
この日は私くろすにとって、開発スペース潜入にエンジニアの方々との対面コミュニケーションなどリーマンサットで初めてのことがいっぱいの非常に刺激的な1日でした!
しばらく聞くことがなかったオームやアンペアなどの単語を聞いたり、急にはんだ付けが始まったり、中学理科や技術でやったことを目の当たりにして、少しだけ開発が身近に感じられました。
これからも色々と勉強してわかりやすい記事を書けるようになりたいですね。
以上です!引き続きRSP-02の応援をよろしくお願いします。
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【この記事を書いたメンバー】
RSP-02広報チーム くろす
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