リーマンサット・プロジェクトは、”道草を食いながら”民間宇宙開発を進めていることに定評のある団体です(笑)
今回は、そんな道草として”家庭用CNCフライス盤の組立”をやってみました!(・∀・)
CNCフライス盤とは
まず、CNCフライス盤について
これは金属や樹脂、木材などの材料を、回転させた工具で削って加工することで様々な形状にすることができる“工作機械“と呼ばれる装置です。
頭についている“CNC”は「コンピュータ数値制御(Computer Numerical Control)」の意味で、手でハンドルを回して操作する“汎用フライス盤”に対して、パソコン等で操作することができるようなったことでより複雑な形状の加工ができるスグレ物です!
つまり、完成したら人工衛星のパーツ製作で活躍するかも・・・!?
今回のCNCフライス盤は家庭用の“食卓の上に乗る”サイズ。最近ではこのCNCフライス盤が組み立てキットで売られているみたいです。
ものづくり業界では“マシニングセンタ”と呼ばれる工作機械が主流になっていて、目的に合わせてフライス削り、中ぐり、穴あけ、ねじ立てなどの異種の加工を1台で行うことができるけれど、低価格と言われる機種で1000万円、船や航空機の部品などを削る超大型のタイプになると1億円も下らないとか・・・?
そこで、今回のミッションは、
「キットで販売された状態の2台のCNCフライス盤を組み立てること」!!
なぜ2台・・・?
なんと偶然にも、メンバーに同じタイプの海外製CNCフライス盤を買っていた人が2人もいたのです(笑)
おそろいのCNCフライス盤を持ってるなんて・・・恐るべしリーマンサットメンバーw
(「こんなに安くCNCフライスが手に入るなんて・・・」と感慨深げでした)
「せっかく2台あるし、両方組み立てよう!!」ということで・・・
先月、新しく仲間入りしたメンバー達(一人は高校生!)と未知のフライス盤の組み立てにチャレンジ!!
組み立てにチャレンジ!
まず1台目。
マニュアルが中国語(読めない)
部品リストも中国語(やはり読めない)
そして、フレームを固定する大量のねじ、螺子、ネジ。
組立の様子をタイムラプス動画で撮影しつつ
組み立て開始から悪戦苦闘しながら約5時間後・・・
完成!!!(某3分クッキングみたいですみません)
そして今回の功労者は高校生メンバー!
大人たちに混じって最後まで熱心に作業してました\(^^)/
”組み立て”とは”組み付けるだけ”ではない
今回の組立に参加したメンバーに話を聞いてみたところ・・・
一番大変だったのは、「フレームの組立」だったそう。
このCNCフライスの組立というのは”ただ取り付けるだけ”ではうまく動かないみたいです。
ベースの台や工具回転モータが設計通りに動くようにするためには、各部品の直角や平行に神経を使いながら慎重に組み立てる必要があるんですね・・・
普段は意識しないことですが、地球上の重力によって少し気を抜くと部品が傾いてしまう、ということが精密な機械の組立では大きな実感としてあったみたいでした!
また、部品に全く番号が振られていない(※中国語では書かれていました)ので、その部分の解読が大変だったとも^^;
でもこれは、あーでもないこーでもないと、みんなでいろいろ考えながら一つのものをつくっていく楽しさにつながったみたいです!
ナイス演出!!
工具を回転させる重要なモーターには、はんだ付けによる電子部品の追加が必要だったり。
なんとも作り手の心をくすぐる組立キットでした。
では、つづいて2台目!
この通り、部品を広げてさぁ組立・・・あれ、何かが足りない・・・?
【次回予告】
”意気揚々と2台目のフライス盤を組み立てようとするメンバーたち
しかし、重要な”あの部品”がなぜか同梱されていないピンチに陥る!
どうするリーマンサット、2台目のフライス盤を無事につくることはできるのか。
次回、”家庭用CNCフライス盤の組立に挑戦!【2台目】”
に続きます!乞うご期待!
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リーマンサット、2022年2月末から4月3日までクラウドファンディング中です。
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私達がこの衛星で作ろうとしている「ロマンチックな人工衛星」と「人工星座」は、きっともっともっと皆さんと宇宙を近づけます。
皆さまのご支援をどうかよろしくお願い致します。
【この記事を書いたメンバー】
広報部 オウンドメディア課 後藤 悠
三度の飯よりF1が好き。リーマンサットでは「安全運転推進室」を名乗り、みんなにクルマやレースに興味を持ってもらおうと密かに企んでいる。