「どうしましょう……」 寒さと仕事に追われる師走のある日、都内某所にリーマンサット・プロジェクト(仮)のコアメンバーが集結した。
何をするのか、それは言わずもがな「Kick Offミーティング」についての打ち合わせである。
※写真は勉強のため、訪れた宇宙展の展示物
11月のメイカーフェアで 「年明け(2015/Jan/E)にはKick Offミーティングを開催する予定」 と、大々的に発表したまではいいものの、状態として「現状、何も決まってない」。 (2014年年末)
さしあたり、スケジュールはおろか、どんなものを打ち上げるか、どこで打ち上げるのか、 などなどなど、決めなくてはいけないことは盛りだくさん
(というか何も決まってないので、決めなくてはいけないことばかりだ)。
さすがにこんな状態で「さあ、Kick Offミーティング!」と行ってしまえば、何の収穫もなく引き続き何も決まっていない状態を維持すること請け合いである。
なんとしてもそれは避けたい、少しでも前に進めなければならない。
まずはプロジェクトについて方向性の擦り合わせ。リーマン・サット(仮)という名の通り、 このプロジェクト以外に本業があるメンバーが集まっているわけだから、人的資源、工数を必要最小限にした上で、広く分配していく必要がある。
それから、ぼくらは専門家ではないので外部から知恵や知識を借りることはもちろん、自分たちで宇宙工学や宇宙事業について学び、 そしてそれをプロジェクトに関わってくれる人たち全体に共有していかなくてはならない。
そんなことを念頭に置きながら、決まった方向性は以下の通り。
・とにかく2年以内に打ち上げる
・打ち上げるのは超小型衛星
・情報は可能な限りオープンにして、広く協力者を集める
・宇宙やこのプロジェクトに興味がある人であれば誰でも参加可
・知識レベルがまちまちなので、共通理解のための宇宙事業関連の勉強会も行う
ではこれらを「どう進めていくか」、であるが、今のところ、メンバーはたったの5人。
進めるとなると人やモノや金などでより多くの資源が必要になる。
というところでKick Offミーティングをしていろいろな人に協力を求めよう、という運びになっているわけではあるが、実際にはどの程度集まるのだろう……。
メイカーフェアで話をして、どういう人に興味を持ってもらえたのかはわかった。
だが、集まってくれた人はリーマン・サットに何を求めているのか、どんなことをしたいと思っているのか、何ができるのか、など具体的なことは未知数だ。
「とりあえず実際にどんな人が集まるのかを見てみないと何もできないんじゃないか?」という結論に至り、 年明け2015年1月31日(土)に「リーマン・サット(仮) Kick Offミーティング」を開催することになった。
Kick Offでやることとしては、 目標や方向性とおおざっぱなスケジュールの確認、 それから衛星を打ち上げるのに必要な概要の共有、 各メンバーの自己紹介、といったところ。
ものすごく「走りながら考える」感が高い。
まあでも「Kick Off」なのだから一番始めはこのくらいでいいのかもしれない(と、無理やり自分たちを納得させてみる)。 細かいことは年明け1月末にKick Offをやってから、という結論に至ったところでお開きとなり2014年は終了、2015年は明けてしまった。
さあーこうなったら腹を括って、想いを形にしていく1年をおもいっきり楽しもう!