国際衛星識別符号とは？

人工衛星（探査機含む）はそれぞれに別々の番号を持っています。
それが国際衛星識別符号です。
（もう一つ、NORADがつけている衛星カタログ番号ってのもあります）

ちなみに、世界初の人工衛星　旧ソ連のスプートニクはこうなります。
(Source:NASA)
https://www.nasa.gov/sites/default/files/styles/full_width_feature/public/thumbnails/image/sputnik_asm.jpg

国際衛星識別符号：1957-001B

1957(打ち上げられた年:1957年） -001（その年の打ち上げられた順番） -B（同時に打ち上げられた順番で　A,B,C・・・）

ですので、
1957年に初めて打ち上げられて(成功した）最初の　２番目・・・２番目？あれ？
NORADの衛星カタログ番号は？世界初なので当然１番・・・(衛星カタログ番号：00002）こちらも２番？

実は
１番目の
国際衛星識別符号：1957-001A
（衛星カタログ番号：00001）
は何かというと、 ”スプートニク” を打ち上げた ”ロケット” になります。
(Source:Wikimedia)
https://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/2/2b/Russia-Moscow-VDNH-Rocket_R-7-1.jpg/800px-Russia-Moscow-VDNH-Rocket_R-7-1.jpg

余談ですが、実はスプートニクが打ち上げられた時、スプートニクが発する電波を受信するのはもちろん、実は肉眼でも確認できたそうです。
ただ、スプートニク自体は小さいので、等級でいうと６等星（人間の目でギリギリ見えるくらい）でしたが、
一緒に打ち上げたロケットがほぼ同じ軌道を回っていたので（これは大きい）１等星（結構明るい）ので見えていたそうです。
（みんな見ていたのはスプートニクではなくロケットだった！！）

ということを踏まえて、

RSP-01の国際衛星符号は？

https://www.rsp01.rymansat.com/

今年2021年に放出されたリーマンサットプロジェクトのSelfie-sh（RSP-01）を、発売された天文年鑑で調べてみると
国際衛星識別符号：1998-067SB
(衛星カタログ番号：47925）←47925番目の人工星（衛星、探査機含む）

ふんふん、1998年の67番目に打ち上げられた、SBだからえーっと400番目くらい・・・・あれ？

なんでなんで？今年打ち上げたのに1998年だなんて、リーマンサットまだできてないよー！！

この謎をご説明いたします。
（といっても大したことじゃないんですが）

1998-067A
1998年の67番目に打ち上げられたものというと
国際宇宙ステーション(ISS)の一番最初に打ち上げられたザーリャという部分のことなんです。
(Source:JAXA)
https://humans-in-space.jaxa.jp/assets/images/iss/about/config/img01.jpg

（現在は、アメリカ側の食堂(ユニティ)とロシア側の食堂兼居住区（ズヴェズダ）の間の廊下（兼荷物置き場）になります）
このザーリャの国際衛星識別符号が
1998-067A
なんです
(衛星カタログ番号：25544）

ですので、Selfie-shのような、一度ISSに搭載されてから放出される衛星はすべて「ISSの一部」ということで
1998-067**のような国際衛星識別符号となります。

今年の3月14日に地球に還ってきたRSP-00は
国際衛星識別符号：1998-067PP
(衛星カタログ番号：43639）

https://www.rymansat.com/wp-content/uploads/2018/10/rsp_rsp-00_em_2018.jpg

となります。

どうです？ちょっとは頭の肥やしになりました？

へぇ！！
と思った人がいてくれると嬉しいです。

わたくしえんともは、リーマンサットのFacebookで不定期で宇宙についてあれこれご紹介しています。
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「人工衛星はなぜ必要？（気象衛星編）」
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「おシャレな宇宙研究所（ISAS）の性能計算書☆宇宙ごにょごにょウラ話」
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「衛星こそこそ話：開発コードと名称の気になる関係」
（https://www.facebook.com/rymansat/posts/6018528731505865）
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