こんにちは! 広報部 すみ♪です!
突然ですが、GIGAスクール構想をご存じでしょうか?
GIGAスクール構想とは「個別最適化され、創造性を育む教育」を実現させるために「全国の児童たちに一人一台のPCとネットワーク環境を提供する文部科学省の取組み」のことです。
その取組みの中で、小学校でもICT*の積極的な利活用に力を入れています。
*ICT=Information and Communication Technology(情報通信技術)
柔軟な頭の子どもたちにはすぐに受け入れられるデジタル機器ですが、もしかしたら文字の入力はスマホのフリック入力のほうが慣れているのかもしれません。
そんな子どもたちがキーボード操作を覚えたり、PC活用のきっかけとなるお手伝いができないかな・・・そういった思いがありました。
ある時、学校でPCなどICT機器を使った授業のサポートや環境整備をされるICT支援員さんと
「どうすれば子どもたちに楽しんでもらいながら、PCの使い方を覚えてもらえるか」を相談していると
「リーマンサットの「宇宙ポスト」を活用できないか」というアイデアが浮かび上がりました。
その後、先生方に打合せの時間をつくっていただき、内容を詰めていき、授業当日を迎えることができました。
今回はその取組みについて紹介させていただきます!
①宇宙とリーマンサットのお話
授業では、まず最初にリーマンサットでつくっている小さな人工衛星や宇宙ポストの活動についての説明をしました。
この説明ではWeb会議ツールを使用しました。
というのも、実は私は関西在住で、今回の授業を行う小学校は関東にあり、遠隔地からの説明となりました。
日本に限らず、世界中から教室がつながる、便利な世の中になったものです。
3年生と4年生の合計4クラスでの授業を行いました。
それぞれ自身のクラスで同時にスクリーンに投影される資料を確認しながら説明を聞いていただきました。
マイクのハウリングを回避するために教室側のマイクはオフにしたので、みなさんの方からの意思表示は手を使って合図してもらうことに。
ところが「聞こえなかったりしたら頭の上で手をペケにして教えてくださいね」という私の言葉になんとなくクラスがざわついているような・・・あれ?なんか変なこと言ったかな?と思ったら・・・あとで聞いたところ、「ペケ」ではなく「バツ」なんですね。
これは関西弁なのか、昭和言葉なのか。。。。
と、少しほぐれてきたところで(?)、リーマンサットについてのお話を進めていきます。
リーマンサットでは他にお仕事をもっていたり学校に通っているメンバーが、趣味で超小型人工衛星やローバーなどの開発を行っています。
宇宙ポストの活動もそのうちの一つ。
宇宙ポストはみなさんのお願いごとを宇宙に届けて流れ星にするプロジェクトです。
短冊に書いていただいたみなさんのお願いごとをデータ化して、リーマンサットが開発した人工衛星に載せて宇宙へ届けます。お願いごとはしばらく地球の周りをまわったあと、人工衛星とともに大気圏に突入し、流れ星となります。
いつもは手書きでお願いごとを書いていただいているのですが、今回はPCでの作製にチャレンジしていただきます!
また、人工衛星はロケットで国際宇宙ステーションに届けられ、そこから宇宙空間に放出されること、そのあとは一周約90分で地球を周るというお話もしました。
国際宇宙ステーションは地球上から肉眼で見えることもお伝えしました。きっと、子どもたちは後日観測のチャレンジをしてくれたと思います!
また、授業内では少ししかご紹介ができなかったのですが、事前にみなさんから宇宙に関してのご質問をいただいていました。
地球の大きさや星の数から始まって、人工衛星にはエンジンを積んでいるのか、ブラックホールで吸い込んだものの行先など、質問の内容は多岐にわたっていました。子どもたちの興味の対象や視点はユニークで、逆に私たちにとっても気づきとなる点が多かったです。
その質問の中でもたくさんの子どもたちが興味をもっているのは宇宙食のことのようでした。リーマンサットでも宇宙食好きメンバーがたくさんいて、オンラインで食レポを楽しんだりもしています。野口宇宙飛行士がおいしいとおっしゃる宇宙ラーメンは、無重力でも飛び散らない工夫がされているそうですよ。
みなさんからのご質問にはリーマンサットメンバーでお調べしたことを後日回答させていただきました。
②お願いごとをPCを使って書いてみよう!
私からのお話はここまでで、学校の先生方とICT支援員さんにバトンをお渡しし、いよいよ短冊の作製です。
まず、事前に子どもたちのPCにはお願いごとの短冊のテンプレートが配付されています。
ここにお願いごとをキーボードを使って入力していきます。一人一台のPCがとても活きてきますよね。
文字の書体や色を変更したり、図形やアイコンを挿入したり・・・もちろんお願いごともさまざま。
みんなそれぞれ、個性豊かな短冊ができあがりました。時間をかけて作製いただき力作揃いです!
作品のデータは後日先生よりお預かりしました。みなさんのお願いごとが搭載されるRSP-02の開発は着々と進行中です。
打ち上げは2023年度を目指していますので、そのときをリーマンサットメンバーと一緒に楽しみにお待ちいただけたらと思います。
最後に、今回の授業で一生懸命に作品を作ってくれたみなさんに受領証をお届けしました。
お話させていただいたリーマンサットが気づいたこと、大事にしている5つのことも書かれています。
夢や願いを叶える方法は一つではありません。時々空を見上げてそれぞれ3年生、4年生のときに書いたお願いごとを思い出していただければ嬉しいです。
3年生、4年生のクラスのみなさん、先生方、楽しい時間を共有させていただきありがとうございました!
☆みなさんの学校にも宇宙ポストを設置してみませんか?
学校に「宇宙ポスト」を設置いただき、紙に書いた短冊を投函していただくことも可能です。勤務先の学校に設置してみたい先生方、通っている学校にあればいいなぁと思っているお子さんや保護者の方々、是非下記までご連絡ください!
【この記事を書いたメンバー】
広報部 技術広報課 すみ♪
趣味はエレクトーンと洋裁。
ここに宇宙開発と書けるようにがんばります。