こんにちは。RSP-02広報のミヤキチです。これが初の投稿になります。
私はH系※メインで活動しているので、今回はH系に関係が深く、また衛星の開発に欠かせないツールである3D CADについて紹介しようと思います。
※H系=熱・構造系。RSP-02のうち、熱や構造に関する開発を担当するチーム。
3D CADとは?
そもそも3D CADとは何でしょうか?
まずは見てもらったほうが早いでしょう。こちら。ドン。
これは、現在開発中のRSP-02の3Dモデルです。
衛星の開発は、当然ながらいきなり試作品を作ってみるのではなく、事前に必要な諸条件を考慮して具体的な形状を決めていきます。
衛星の構造的な部分はH系が担当しており、ミッションをこなすのに必要な諸機能を満足しながら、寸法、重量、重心位置などの条件もクリアできるよう、部品を組んでいきます。
そこで使われるのが3D CAD。任意の形状の部品を3次元的に表現したり、部品同士を組み合わせたりすることができる、非常に便利なツールです。
これを使えば衛星の寸法や部品同士の干渉具合、重量や重心位置などを簡単に確認できる上、モデルの中で数値をいじるだけで修正も簡単にできちゃいます。
3Dモデルってどうやって作ってるの?
これは一例ですが、基本はスケッチ→押し出しの繰り返しでパーツを作っていきます。
▼スケッチを描いて…
▼立体に押し出す!
▼その上にまたスケッチを描いて…
▼立体に押し出す!
ピンのようなものができました。わぁ簡単!
こんな風に、2Dで作成したスケッチを高さ方向にも拡張することで3Dのデータを作るのが主な方法です。
この機能を覚えているだけでも、スケッチの形状を変えることでかなりの種類の部品を作ることができちゃいます。
もちろんこれだけでは作れない形状もたくさんあるので、使いこなそうと思えばもっと多くの機能を知る必要があるのですが……その話はまたの機会に。
使用しているCADソフトは?
CADソフトといっても、実は色々な種類があります。(SOLIDWORKS、CATIA、AutoCAD…などなど)
その中で、リーマンサットではAUTODESKのFUSION360というツールを使っています。
共有のフォルダ内でモデルを編集するには有料版の契約が必要になりますが、保管されたデータを見るだけだったり、オフラインで編集するだけといった個人利用の範疇であれば、無料で使えるツールです(※2022年7月現在。詳しくはAUTODESKのホームページでご確認を!)。
私の聞く限りだと、リーマンサット内では無料版を使っている人の方が多い印象ですね。
3D CADに興味のある方はダウンロードして使ってみると良いかもしれません。
自分が開発に関わった衛星が近い将来に実物として組み上がり、先輩機であるRSP-01のように宇宙に放たれる時が来るのかと思うと、今からとても楽しみです☆ミ
以上、衛星の開発に欠かせないツール、3D CADの紹介でした!
これからも超小型衛星RSP-02をよろしくお願いします。
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【この記事を書いたメンバー】
RSP-02広報チーム ミヤキチ
熱・構造系に時々出没する人。
「衛星打ち上げたことあります。」って言ってみたい。