「#工場活動日記」は、超小型衛星RSP-03チームの「工場」での活動備忘録です。
「工場」とは、リーマンサットが借りている町工場の一室で、開発スペースのこと。
リーマンサットメンバーが汗水をたらし、徹夜を越えたこの「工場」から、超小型衛星RSP-00、01が宇宙へ飛び立ちました!
2022年11月20日(日)
日記当番:おすぎ
天気:くもり→雨
活動人数:8人
お昼ごはん:中華
おやつ:アルフォート マロンチョコ、ミニシュークリーム
午後から生憎の雨模様となり、肌寒い一日でしたが今日も元気に活動しました。
■本日のお品書き
-放射線試験準備
いよいよ放射線試験が数日後に迫ってきました。
今日はいままで個別に用意してきた試験用のハードウェア・ソフトウェアの統合動作確認を行いました。
2022年11月24日(木)
日記当番:おすぎ
天気:晴れ
活動人数:5人
お昼ごはん:東京工業大学 学食
■本日のお品書き
-放射線試験当日
本日は東京工業大学 科学技術創成研究院 ゼロカーボンエネルギー研究所 千代田テクノル コバルト照射施設にて放射線試験(コバルト60ガンマ線照射)を実施しました。
この日に向けて検討段階から含めて約4ヶ月かけて準備してきた本番の日です。
試験のセットアップを行うメンバー
10時より搬入・セットアップを開始し、12時過ぎより約4時間、主に衛星搭載予定の半導体に対して放射線照射を行いました。
予定していたほぼすべての被試験物へ無事に照射を行うことができました。
今後は放射線照射後の被試験物の動作確認、特性測定を行い衛星への搭載可否の確認を行います。
セットアップが終わった被試験物
2022年12月4日(日)
日記当番:吉田R
天気:記憶になし
活動人数:記憶になし
お昼ごはん:記憶になし
おやつ:ケーキ
■本日のお品書き
-放射線試験後の評価
先月末に行った放射線試験は全行程を大きな問題なく無事完遂し、全力を尽くしたメンバーは実験成功を祝い合ったのだった。
…では終わりません。その後の評価がとても大事な作業になります。
放射線試験の時は動作していても、そのあと電源入れなおすと”お亡くなり”になってたり、当日動作不良でも後日復活していることがあるので、放射線試験で放射線を浴びた部品を逐一チェックします。
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衛星のコンピュータ(OBC)に使う予定のチップが、衛星の設計寿命の分だけちゃんと動作することがわかりました。
これでOBC用チップは無事採用確定になります。
電圧センサなど一部の部品は、放射線による劣化が期待よりも激しいことがわかりました。
出力電圧が放射線照射に伴って急激に下がったり、照射から一定時間が過ぎてからコマンドに応答しなくなったりと、放射線の強い宇宙環境特有と思われる現象を観測しました。
こうした部品は、衛星への採用をやめて他の種類のものに置き換えることになります。
放射線試験で放射線を浴びた部品たち
部品がどのようにして放射線の影響を受けるのかの解説画像
誕生日メンバーからケーキの振る舞いがありました。
写真は、もくもくのくもの下もくもくともぐもぐする図。
ほかにもあったような無かったような・・・。
11~12月は活動が濃密すぎて、あんまり思い出せません。
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宇宙開発したい皆さん、一緒に何か企てませんか?
リーマンサットが気になったかたはこちらまでどうぞ。
開発メンバーはもちろん、広報として一緒に盛り上げていくメンバーも随時募集中です。
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「宇宙に瞬く星々を多重音のシンフォニーとして地上の人達と楽しみたい!」
https://readyfor.jp/projects/rymansat5
この「#工場活動日記」にて随時開発状況をお伝えしている「作曲演奏衛星」RSP-03、クラウドファンディング中です
(2022年2月28日まで、All-or-Nothing方式)。
皆さまのご支援をどうかよろしくお願い致します!
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【この記事を書いたメンバー】
技術部 RSP-03 C系 / 電源系 / 通信系 / 地上局系 おすぎ
電子工作と飛行機とカメラが好きなハードウェアエンジニア。東京在住。
【この記事を書いたメンバー】
技術部 RSP-03 C系 吉田R
スキーと宇宙開発が好きなソフトウェアエンジニア。東京在住。