皆さんこんにちは。
三度の飯より宇宙が好き!名古屋支部の近藤 健です。
今年で名古屋支部を立ち上げて4年目になる私ですが、「そろそろ名古屋支部でも人工衛星のプロジェクトを立ち上げたい!」と思い、去年、名古屋大学主催の『民間における宇宙利用 2週間基礎コース』セミナーに参加してきました!
こちらのセミナーでは、人工衛星の設計開発プロジェクトに携わってきた先生たちによる充実した授業が行われ、参加者は大学生から定年退職された方まで幅広いです。
その中で私は学生さんたちと一緒に5人のチームを作り、打ち上げ・運用まで想定した超小型人工衛星を設計検討しました。
アイディアを出しあい、最後は参加者全員の前で発表しました。
ちなみに私はチームの皆さんと、リモートセンシング技術を使用した北極海の氷河を避ける航路探索を実現する手法と、スペースデブリから人工衛星を守るデブリ防御衛星の設計開発プロジェクトを発表しました!
設備見学会のきっかけ
セミナーは、年に2回ほどのペースで開催されていて(2023年春時点)、基礎コース以外にも上級コースがあります。
学生の方や宇宙開発を専門としない仕事に就いている方は基礎コースから受講することをおすすめします。
(詳細は今年2月にあった募集ページを参照ください)
さて、このセミナーについてですが、実は以前よりリーマンサットから何人も参加しており、私が参加する一年ほど前には名古屋支部のSさんも参加していました。
Sさんの参加時には、講師の名古屋大学の田中先生をはじめ、山岡先生や長野先生と親しくお話する機会をいただきました。
それ以降も交流を続けさせていただき、名古屋支部の仲間と一緒にお会いする機会が増えました。
今では宇宙開発に関する話題だけでなく、様々な話題でお互いに楽しく交流できる関係になりました。
そして何と、今回の定例報の主題でもありますが、田中先生、山岡先生のご厚意で、東山キャンパスのガンマ線施設、熱真空試験設備、振動試験設備を見学させていただきました!
(試験設備の詳細は名古屋大学のこちらのページに掲載されています。)
見学会には、名古屋支部から私(近藤)、瀧田さん、Sさん、竹内さん、藤原さんの5名が参加しました。
いよいよ試験設備見学へ
まず、最初はコバルト60照射施設を見学しました。
リーマンサットでは放射線試験は大体東京工業大学を使わせていただいていますが、私は名古屋在住ですので、近所に試験施設があるのはとても嬉しいです。
(名古屋大学のガンマ線照射施設のページはこちらこちらです)
コバルト60は透過力が高く、高エネルギーのγ線を放出することができるため、宇宙へ旅立った時に多量の放射線を浴びる人工衛星の試験にはちょうどいいみたいです。
当初は30分を予定していましたが、参加者からマニアックな質問が多数出て、1時間30分も見学させていただきました(先生方ありがとうございました)。
続いて、熱真空試験の試験装置の見学をさせていただきました。
こちらは最大6Uの超小型人工衛星まで格納することができて、宇宙環境に近い真空状態と恒温槽のような熱試験を同時に行うことができる試験装置です。
最後に振動試験の試験装置の見学をさせていただきました。
こちらは人工衛星の打ち上げ時にかかる振動でナットなどの固定器具が外れたりしないか、電子基板が振動に耐えることができるかを試験する装置です。
実際に動かしていただきましたが、振動の周期が短くなると、ほとんど止まっているかのように見えました。
機械でなければ再現できないような細かい動きの設定もできるみたいです。
先生方ご同行のもと、一日かけて専門的な試験設備を見学させていただき、大変勉強になりました。
将来、名古屋支部で人工衛星を設計開発することになったら、ぜひ活用させていただきたいと思います!
今回の「名古屋支部 定例報 vol.3 ~『名古屋大学試験設備見学会』」を読んで名古屋支部の活動にご興味を持った方は、是非参加をお待ちしております!
それでは次の名古屋支部定例報でお会いしましょう!
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宇宙開発したい皆さん、一緒に何か企てませんか?リーマンサットが気になったかたはこちらまでどうぞ。
https://www.rymansat.com/join
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【この記事を書いたメンバー】
技術部 RSP-02 C&DH系 & 名古屋支部長 近藤 健(Kondo Ken)
宇宙が大好き。趣味は宇宙開発とサイクリング旅行。