サンタクロースは、すごく忙しい!しかも監視されている?
技術広報そして超小型人工衛星衛星RSP-01開発メンバーのKaitosです。
今日12月24日は、クリスマス・イブ!
24日のクリスマスイブに向けて、世界一忙しいのは、サンタクロース。他の人は、忘年会で飲み会ざんまいなのに、酔っぱらう暇もなく、ホットワインやコーラを飲んで、エンジンをかけているようです。
さて、プレゼントの準備や願い事をきいたりするのは、たくさんの小人や子供たちの親がお手伝いしてくれますが、一晩で世界中の子供たちにプレゼントを届けるのは、サンタしかできないミッション!地球上でクロネコや飛脚やカンガルーに頼むわけにも、また頼んだとしても間に合わないため、赤鼻のルドルフやビクセンたちの高速トナカイとソリが欠かせません!
そんな激務のなか、サンタクロースがきちんと働いているかを追跡して監視…いや、われわれは世界の子どもたちのためにサンタクロースが安全に空を飛び回っているか見守ろうという国際防衛組織があるのをご存知でしょうか?そして、なんと世界中のひとが、その追跡状況をみられるよう、ウェブサイトやスマホでタイムリーに発信しています。
サンタのトナカイとソリは時速何メートル?
サンタクロースは今どこに向かっているのか?という追跡を始めたのは、北アメリカ航空宇宙防衛司令部(通称:NORAD)です。NORADは、1955年に電話で照会があったのをきっかけに、レーダーと衛星を使って、毎年サンタを追跡監視しており、12月24日の夜には、実況中継をしています。つまり、誰でもインターネットで確認でき、もちろん日本を通過する様子もみられます。
でも、空を見上げてサンタをみたことはないですよね。どのくらいの速度で走っているのでしょうか? サンタのトナカイとソリの時速について、2008年にNORADは、富士山の真上を通過したサンタと、その下を走っていた新幹線の速度と比較したところ、新幹線の100倍の速度であると発表していました。新幹線の100倍ということは、東海道新幹線「N700系」の営業最高速度が時速285kmなので、100倍となると、時速28,500kmになります。
この速度、一体どのくらいかというと、リーマンサット・プロジェクトが打ち上げる超小型人工衛星(10センチ四方の食パン1斤くらいの大きさ)が、およそ秒速7.8km、つまり時速28,080km、地上400キロの高度を周回する国際宇宙ステーション(ISS)が、時速28,000kmで、90分で地球を一周しています。それなので、サンタのトナカイとソリの方が、やや早く飛びまわっているんですね。
数年前には、ちょうどクリスマス・イブにISSが通過した地域で、あれはサンタのソリだ!とニュースになったようです。確かに、ISSの通過は、目を凝らせば見えますが、それより小さく早いトナカイとサンタのソリを肉眼でみつけるのは、かなり難しそうです。
そして、なんと、最近のNORADの発表によると、K クリングル & 妖精社製作のサンタのソリの速度はパワーアップしており、上昇速度は、1瞬(目のまたたき1回分)、最高速度は、星の光より早いとなっています。イギリスのミラーという新聞記事(2014年)では、サンタのトナカイとソリが、米国の戦闘機より、どのくらい早く、どれだけの重さのものを運べるのかを比較分析し、そのとてつもない機動力に驚きを隠せないと言っています。
Santa’s sleigh vs US military plane: Which is faster? You might be surprised(英語サイト)
(タイトル和訳:あなたは驚くだろう・・・”サンタのソリ vs 戦闘機”のおいかけっこ)
より詳しい情報を知りたいかたは、NORADのサンタ追跡のホームページの「図書館」を覗いてみてください。「サンタのソリについて」では、重量の考慮の関係上、サンタクロースの体重も結構な重さであることもわかってしまいます。そして、さらに、NORAD本部にいくと、サンタの秘密のファイル、サンタ追跡(NTS)チームの紹介などもみられます。
クリスマス・イブの夜、ぜひおうちであたたかくしてサンタクロースを追跡してみてくださいね。
NORAD ホームページ:https://www.noradsanta.org/
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リーマンサットメンバーの活動を下記にまとめました。ぜひご覧ください!
【この記事を書いたメンバー】
Kaitos(カイトス)
広報部 技術広報課 &技術部RSP-01プロジェクト C&DH系
趣味は宇宙開発、宇宙教育、星空案内、美味礼賛。7つの海を渡っていろんな空と美味しいものをみつけたい!チョコは、ベルギー派。