広報部特命係の中川です。
私達リーマンサットプロジェクトは、江戸川区こども未来館のイベント「まるごと!未来館ウィーク2019」で、5月6日に小学生を対象としたワークショップを行いました。
「てのひらの宇宙~手づくり人工衛星のススメ~」と題して、リーマンサットが昨年打ち上げた人工衛星零号機「RSP-00」のペーパークラフトを作成し、国際宇宙ステーション(ISS)から人工衛星が放出されるしくみを模擬体験しようという試みです。
こちらは午前中の準備風景。会場設営、人工衛星ペーパークラフトの試作、放出テストを行いました。スタッフ全員が集まるのはこの日が初めてなので、どの作業手順にすれば作りやすいか、どう話せばより楽しんでもらえるか、時間のある限り議論しました。
いよいよワークショップ本番です。最初にこども未来館の係の人から説明を聞きます。子どもたちはちょぴり緊張気味でしたが、後ろの席には親御さんが温かく見守っているので大丈夫!
まずは「身近なものづくりが宇宙開発につながっていく」というお話。リーマンサットの生い立ちから、人工衛星零号機の開発、種子島での打ち上げについて、試作機や写真・動画を使って説明していきました。特に打ち上げシーンは感動的です。
次は、宇宙について。「宇宙とは何か?」、「いろいろな人工衛星」などのお話です。知識豊富なお子さんもいて、素早い反応や鋭い質問にスタッフもワクワクドキドキ。そんなお子さんにとっても、人工衛星が国際宇宙ステーションから宇宙空間へ放出される機構については新鮮に感じてもらえたようです。
お話の後は人工衛星ペーパークラフトの作成。完成形は一辺が約10cmの立方体です。
人工衛星の展開図を工作用紙にのりで貼り付け、ハサミで切り取っていきます。
子どもたちは一生懸命に取り組んでいました。A3サイズの大きな厚紙から複雑な形をハサミで切り出すのに苦戦していたお子さんも、少しヒントをあげると無事にクリア。中にはスタッフの助けを借りずに、自分ひとりで完成させようとする努力家の一年生くんも!
人工衛星が完成した後には実機同様の厳しい検査を受けます。放出口に入らなかったり途中で引っかかる可能性があるため、基準に合わない場合はやり直しが待っています。
そしていよいよ、国際宇宙ステーションから人工衛星が放出される感動の瞬間! 子どもたちは自分で作った人工衛星を地球に向かって飛ばすのがとても楽しそう。中には夢中になって何度も試すお子さんもいました。
途中、放出機構の調子が悪くなり修理していると、一緒に頑張ってくれるお子さんもいました。とても頼もしいですね!
最後に宇宙ポストへのお願いごとも忘れずに。
「願い」や「夢」は大切に心にいだき続けて欲しいと思います。きっと夢は叶うでしょう!
ワークショップ終了。スタッフのみなさん、お疲れ様でした!
一人で全てできるお子さん、お手伝いが必要なお子さん、様々な参加者でしたが、全員が人工衛星を飛ばすことができました。難しいからこそ最後までやり遂げた時の喜びはひとしおだったと思います。得意なことや興味のあることをどんどん刺激して伸ばしていくのも必要なことだと感じました。
宇宙を全く知らないお子さんもいらっしゃいましたが、人工衛星が飛んだ瞬間の楽しそうな笑顔が忘れられません。この中から一人でも将来宇宙開発に携わってくれる人が現れると嬉しく思います。
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リーマンサットでは、こども達に宇宙を感じてもらえるよう、ワークショップなども行っています。
また、このような活動のほかに、実際に宇宙へ人工衛星を飛ばしてみたりなど、様々な宇宙開発を行っております。
詳しい活動内容をこちらに掲載しておりますので、併せてご覧下さい!
【この記事を書いたメンバー】
広報部 特命係(イベント課、宇宙ポスト課、技術広報課)
中川 純(なかがわ じゅん)
趣味は宇宙、鉄道、音楽、写真、街歩き、他。いろいろ興味持ち過ぎてどれもが中途半端な仕上がりのサラリーマン。お酒は赤ワインが好き!