こんにちは、技術広報課モエです!

お盆休みだけど、いやお盆休みだからこそ!趣味にいそしむリーマンサット、超小型人工衛星RSP-01の開発現場に行ってきました~~

お盆だから人が少ないかな?と思いきや開発部屋には20人弱の人が。
いやぁ外も暑いけど室内もかなり暑いですね・・・


「宇宙の孤独・・・」みたいなTシャツのPM(プロジェクトマネージャー)伊藤さんも、暑そう。

 

モエ「通信系の皆様こんにちは~!何やってるんですか?」
通信系木村さん(以下木村さん)「受信機のテストが成功したところです!」

画像右端の青い小さい基板が無線機です。
なんと、リーマンサットが内製した無線機だそうです!
苦節一年ちょっと。
とうとう自分たちで無線機作っちゃいました。

モエ「小さい!」
木村さん「そうなんですよ~!RSP-00で使っていた無線機よりかなり小さく作れました」

オシロスコープを見せてもらいました。なんか、なみなみ。

 

モエ「ところでオシロスコープってなにをする機械なんですか?」
木村さん「オシロスコープは、電圧の変化を波形で画面上に表示する装置です。今見ているものは、簡単に言うと、音を画面で見ています」
モエ「音を画面で」
木村さん「地上局エリアから信号音が聞こえるでしょう?それを見えるようにしたのがオシロです。横軸が時間、縦軸が信号の大きさ・電圧を表します。これです(指差し)。周期が短い狭い波が2.2kHz、長い波が1.2kHz。この縦軸の大きさが等間隔になるようにオシロで確認しながら調整してたんですよ」

RSP-00から引き続き通信系の園田さん「RSP-00より難産じゃなかったな~、ソフトなど工夫したし!」

と言っているうちに、高速な通信の受信にも成功しました!!

 

みんな、思わず拍手とガッツポーズ。

パソコン画面に見えるのは”rsp01console”
画面の前にいるのはRSP-01では安全審査*1の構造解析を担当している加藤さん。零号機RSP-00と次世代機RSP-02チームではプロジェクトマネージメントチームです。
加藤さん「RSP-02が忙しくて最近01の開発現場にはご無沙汰気味なので、お盆を利用して特に用もないのに覗きに来ました」

お盆期間は、FM試験計画書*2をもとに各種試験の予定が詰まっています。
rsp01consoleは、試験を効率化するためのテストツールです。
サブミッション系の大伍さんが作りました。
もっとカッコいい名前にしたい…!と思案中とのことです。

テストの声がかかるのを待つ加藤さん。
”rsp01console”なんかカッコいい。わたしもmyパソコンにインストールしたい…!
PM(プロジェクトマネジャー)三井さん「いいですよ!」
やったー!インストールさせてもらいました!
これでわたしも試験のお手伝いができます!多分!
三井さん「試験項目の資料読んでおいて下さいね」
モエ「はい…」
わたしにもできるんでしょうか。ちょっとドキドキです。

※1 安全審査…人工衛星が安全上問題がないことを確認するためにJAXAが行う審査。

※2 FM試験計画書…実際に宇宙へ行く機体=フライトモデルを使って、設計どおりに動作するかを確認する試験を進めるための計画書


姿勢制御系の米谷さん。
リアクションホイールのソースを直しているそうです。
モエ「リアクションホイールの、なんのソースですか?」
米谷さん「モーターの異常値を測るソースです。エンジニアリングモデル*3には入っていなかったのですが、フライトモデル*3には実装されたので、いま確認を進めています」

(*3 エンジニアリングモデルとフライトモデル・・・宇宙環境で稼働できることを試験するモデル(Engineering Model:EM)を製作した後、それを基に、実際に宇宙へ放出されるモデル(Flight Model:FM)を製作します)

ピンがピンピン出ている、若干組みあがった感のある基板を手にしているのはC(コマンド)系古川さん。
あ、ここにもオシロスコープが。
古川さん「通信機とメイン基板との通信が不安定なので、その原因を知るために、信号の挙動をオシロで確認しているところです」

 

こちらも何かソースコードを書いている、ミッション系ウヤマさん。
モエ「これは何のコードなんですか?」
ウヤマさん「ラズパイ(Raspberry Pi)で動かすプログラムのコードです。地上から衛星にコマンドが届いて、プログラムが動いて、カメラなどがちゃんと動作するかどうかのテストプログラムを書いて、検証しています」

にっこりしているのは、サブミッション系大伍さん。
RSP-01のサブミッション「チャット」機能に必要なデータ用のメッセージを募集したところ、想定以上に速いペースでみなさんからのメッセージが届いて嬉しい悲鳴だそうです。

過去記事:RSP-01のチャット開発にみなさまのご協力が必要です!
学習用メッセージはこちらへお願いします!RSP-01チャット学習塾

大伍さん「皆さまから頂いたメッセージはチャットチームで分類を行います。
大量であればあるほど、分類作業が大変になりますが(笑)、真夏に汗をかいてがんばります!
メッセージお待ちしております!」


自撮り用のアームは真空試験中。
真空中でも、問題なく指示通りに伸展するかを確認するため、リーマンサットの真空チャンバーに入れて、17時間連続で展開試験しました。
結果、約3,000回の展開収縮を問題なく行えたことを確認出来ました!
やった!!

 

暑いから差し入れはみんなアイスです。

それでは最後に、RSP-01チーム開発現場から一言お願いします!

「RSP-01チーム、ラストスパートです。
1年半の集大成がみせられるように、頑張っています!」

現場の士気はとても高いです!!
静かに熱く燃えるRSP-01チームとRSP-01を、これからもご注目下さい!!

 

 

リーマンサット・プロジェクトはいつでもメンバーを募集しています。
「参加してみたい。でも何ができるかわからない」
一度、参加してみてください!
何ができるかわかる人ばかりではありません。
スキルがあって参加してくださる方はもちろん大歓迎ですが、

何ができるかわからないけど来てみたら「これ、自分にできるかも」や、

「やってみたいかも」がリーマンサットには沢山あります!

ご参加、お待ちしています。

リーマンサットってこんなところ→https://www.rymansat.com/join

【この記事を書いたメンバー】

広報部 技術広報課 トモエ モエ
趣味は宇宙開発と阿波踊り
好物はビールと焼肉


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