こんにちは、広報部技術広報課モエです!
リーマンサット・プロジェクトにはいろんなバックグラウンドを持つ様々なメンバーがいます。
これまで「文系女子」シリーズでは人工衛星開発の現場をいろいろレポートしてきましたが、今回はメンバーの中で女性、その中でも開発に携わっているメンバー6人に注目してお話をきいてみました。
リーマンサットで何をして、どんなことを感じているのでしょうか?
〈聞き手=ライター・モエ〉
宇宙開発女子2人目
超小型人工衛星RSP-00開発(プロジェクトマネジメント系)/溶接見習い:富澤美予さん(以下富澤)
リーマンサットに参加したワケ
モエ:富澤さんはなんでリーマンサットへ参加したんだっけ。
富澤:友達が広報部で活動していて、話を聞いてみると面白そうだったからまずは定例会に行ってみようと思いました。
モエ:何が面白そうだと思った?
富澤:リーマンサット、宇宙開発というよりモノづくり集団っていうイメージがあって、でも何をやっているかいまいちわからなかったから、一度見に行ってみようと思って、毎月の定例ミーティングに行ってみた。色んな人に話をきいて、やっぱり面白そうだったので参加を決めました。
プロジェクトマネジメントチームへの参加
モエ:富澤さんは初めて来たときに、自分に何ができるかな~って言ってたけど、いきなりプロジェクトマネジメントチームに入ったんだよね。なんで?
富澤:わたしは電気設計や熱設計はできないけれど、仕事でプロジェクトマネジメントをしているので、コストの管理やスケジュール管理は得意。プロジェクトをすすめる手伝いならできるな、と思ってプロジェクトマネジメントチームに参加しました。
モエ:仕事でしていることを趣味で活かすのってどう?
富澤:仕事は嫌いじゃないし、わからない活動への初めの一歩としては、仕事を活かすことで入りやすくなった。プロジェクトマネジメントチームはプロジェクトの全体を見て、するべきことを整理して理解し、スケジュールを考えていくので、リーマンサットの人工衛星開発プロジェクトではなにをやっているか、理解する糸口になった。
プロジェクトマネジメントチームでの活動を振り返って
モエ:RSP-00プロジェクトマネジメントチームで活動してどうだった?
富澤:プロジェクトは最後なんとかしかならないし、なんとかするのが仕事だと思ってる。技術的面、コスト、品質ももちろんそうだけど、やる気が続くこと、まずはPMチームのみんなが心が折れないことを第一にしてた。そのために、困ったことがあれば前向きな弱音を吐ける雰囲気作りを心がけていたかな。
モエ:プロジェクトには終わりがあるんだけど、終わったときどう思った?
富澤:宇宙に打ちあがったときよりも、JAXAへの引き渡しが終わったとき「あぁよかった!」ってなった。引き渡した後は自分たちの管理外になるので・・・RSP-00開発チームのみんなもプロジェクトマネージャーもお疲れさま!!と思いました。
モノづくりへの強い想い
モエ:今は人工衛星開発のチームではなく、溶接を勉強していると聞いたんだけど、急な路線変更じゃない?
富澤:溶接は、リーマンサットメンバーが主催する溶接塾で丁寧に教えてもらってる!もともと本職でたくさん溶接を見てきて、良い悪いを判断することもあったけど、自分の手で溶接したことはなかった。実はリーマンサットに加入した当初から自分で人工衛星を、フライトモデル*を溶接したいと思っていました!ので路線変更ではないです。
*フライトモデル=実際に宇宙へ放出されるモデル(Flight Model:FM)
モエ:フライトモデルを!宇宙へ行くやつを!
富澤:参加の入り口としてプロジェクトマネジメントでの参加は良かったが、もともとはモノ作りがしたかった・・。仕事で関わる中で、溶接は製品の品質の中でクリティカル、品質の管理の重要なポイントだと思っていて、それを自分でもやってみたい。なかなか仕事だと機会はなくて 。リーマンサットならできるか…も!と思える環境があるのはありがたいね。
モエ:マネジメントも溶接も、富澤さんは自分の身近なところをきっかけとしているね。
富澤:うん。全く新しいものではなく、興味があることをリーマンサットで深めたという感じ。実は苦手な電気関係はいまだによくわからない・・・(笑)電気ができるようになったら世界が広がるとは思っているのですがまだ苦手で。どうしても好きなほうに行きがちです。
リーマンサットヘの参加を考えている人へ
モエ:入ろうかな?どうしようかな?と迷っている方の背中を押すとしたらなんていう?
富澤:定例会に来るだけではわからない、一度手を動かして何かやってみないとわからないと思う。定例会に一度来て、思っていたのと違うから2回目来ない人はもったいないかな。もしかしたら、始めから「これを担当してね」「こうやってやるんだよ」って手取り足取り教えてもらいながら開発を進めると思っている人も居ると思うけど、やはり趣味の団体で、みんな手探りで進めているからし、聞けば一緒に考えてくれたり教えてくれるけど、今はまだ体系的な教育をしていくプログラムがあるわけではないんだよね。だから、せっかく来たら、何か小さいこと一つでも、まず自分でやってみてほしい。
モエ:とりあえず経験してみようよ、と。
富澤:それでやっぱりつまらないならつまらないでいいと思うし、仕事ではないので、途中で来なくなっても仕方がないと思います。既存メンバーも初めて来た方に面白さを伝えられるようにならないといけないな・・・。
モエ:他にも、初めてきた方には経験不足を心配する人も多いよね。
富澤:わたしもそうだった!でも、みんながみんな無線や電子回路の専門なわけではないし、来た人に対してすぐに使えるスキルを求めているわけでもない。そもそも趣味だからスキルにお金も払えないし。だからとにかく何か一回自分でやってみてほしい。その間にきっと他の人が何をやっているかとか見えてくると思うしメンバーの誰かの話を聞いてやっぱりあっちのほうがおもしろそうだな~と思って違うことをしてもいい、そういう柔軟性があるのがリーマンサットのいいところです。
モエ:最後に一言!
富澤:RSP-05のフライトモデルはわたしが作りたいです!
リーマンサット・プロジェクトはいつでもメンバーを募集しています。
「参加してみたい。でも何ができるかわからない」
一度、参加してみてください!
何ができるかわかる人ばかりではありません。
スキルがあって参加してくださる方はもちろん大歓迎ですが、何ができるかわからないけど来てみたら「これ、自分にできるかも」や、「やってみたいかも」がリーマンサットには沢山あります!
ご参加はこちらからどうぞ!
【この記事でインタビューをしたメンバー】
広報部 技術広報課 トモエ モエ
趣味は宇宙開発と阿波踊り
好物はビールと焼肉